Henleyとは何か|宅建士が5年間活用した投資移住の指針2027

「Henley とは何か」と検索したあなたは、おそらく投資移住やパスポートの価値を真剣に考え始めている段階にいるはずです。私はAFP・宅建士として保険代理店時代から富裕層の海外資産相談を担当し、現在はフィリピンとハワイに実物不動産を保有しながら、2030年前後を目標にドバイ移住を検討しています。その立場から、Henley & Partnersというコンサルティング会社をどう「使いこなすか」を、実務視点で徹底解説します。

Henley & Partnersの概要と歴史――投資移住業界を形作った英系コンサル

1997年創業から世界標準を作り上げるまでの軌跡

Henley & Partners(ヘンリーアンドパートナーズ)は、1997年にスイスで設立された居住権・市民権のコンサルティング会社です。本社はロンドンに移転し、現在は世界40か国以上にオフィスを構えています。創業者のChristian H. Kälinが「投資移住(Investment Migration)」という概念を業界に広めた人物として知られており、同社はこの分野の制度設計そのものに関与してきた経緯があります。

具体的には、カリブ海諸国の経済市民権プログラムや、マルタ・ポルトガルといったEU圏のゴールデンビザ制度の設計段階で政府顧問として関わってきた実績を持ちます。つまりHenleyは「制度を活用する側の代理人」であると同時に、「制度を作る側のアドバイザー」でもあるという、非常に特殊な立ち位置にある会社です。

Henley Passport Index(パスポート指数)の仕組みと信頼性

Henleyが一般に広く知られるようになったきっかけの一つが、Henley Passport Index(パスポート指数)です。これはIATA(国際航空運送協会)のデータをもとに、各国パスポートがビザなしで渡航できる国・地域の数をランキング化したものです。2024年時点で日本のパスポートは193か国・地域へのビザフリーアクセスを持ち、上位に位置しています。

ただし、この指数を読む際には注意が必要です。「ビザなし渡航できる」と「長期滞在・就労・資産運用ができる」はまったく別の話です。私が宅建士として相談を受ける中でも、「日本パスポートで行けるから大丈夫」と誤解している方を何人も見てきました。パスポート指数はあくまでも短期渡航の利便性指標であり、投資移住の判断材料としては補助的な位置づけで使うべきです。

フィリピン購入・ハワイ運用で学んだ「Henley的視点」の使い方

マニラ新興エリアのプレセール購入でHenleyの存在を知ったきっかけ

私がHenley & Partnersという名前を強く意識するようになったのは、フィリピン・オルティガスエリアのプレセールコンドミニアムを購入した前後のことです。当時、物件の現地デベロッパーとの交渉を進める中で、「将来的にフィリピンへの移住を検討するなら居住権の取得も視野に入れたほうがいい」というアドバイスを複数のエージェントから受けました。

その際に調べたのがヘンリーアンドパートナーズが公表しているレポート群です。フィリピンは外国人の土地所有に厳しい制限がある国で、コンドミニアムの区分所有は外国人でも取得可能ですが、居住権(SRRV等)と不動産所有は法的に別の手続きです。日本の宅建業法とはまったく異なるルールが適用されるため、現地の弁護士と私のようなAFP・宅建士の知識を組み合わせて判断する必要があります。この経験がHenleyのレポートを定期的に参照する習慣につながりました。

ハワイのタイムシェア運用で痛感した「居住権と資産運用は別問題」という現実

ハワイの主要リゾートエリアにマリオット系のタイムシェアを保有しています。タイムシェアは不動産の一形態ですが、米国の居住権取得とは直接連動しません。EB-5投資家ビザのように一定額以上の米国内投資で永住権申請につながる仕組みもありますが、タイムシェアはその対象外です。

Henleyのレポートにはこうした「投資と居住権の連動性」が国別に整理されており、私が富裕層の相談対応をしていた総合保険代理店時代の勤務経験からも、「資産を持っていても居住権は別途取得しなければならない」という誤解を解くのに非常に役立ちました。海外不動産への投資は為替リスク・現地法律・管理コストを必ず伴います。居住権取得が目的なら、それに特化した投資移住プログラムを選ぶほうが合理的な場合が多いです。

主要ゴールデンビザプログラム実例――Henleyが関与する制度の比較

カリブ海・EU・中東の主要プログラムを整理する

Henley & Partnersが実際に関与してきた、または詳細レポートを出している主要な投資移住プログラムをいくつか挙げます。それぞれ最低投資額・取得できる権利・税制上の特徴が異なります。

  • セントクリストファー・ネイビス(カリブ海):25万米ドル程度からの不動産投資または寄付で市民権取得が見込まれるプログラム。ビザフリー渡航国数が多い点が特徴です。
  • マルタ(EU):60万ユーロ以上の政府基金への寄付等が必要で、EU市民権取得につながります。2024年現在、審査基準が厳格化される傾向にあります。
  • UAE(ドバイ):200万ディルハム(約8,000万円)以上の不動産購入でゴールデンビザ(10年居住権)の申請対象となります。法人設立経路もあり、個人の状況によって選択肢が変わります。
  • ポルトガル:2023年以降、不動産投資経由のゴールデンビザは大幅に制限されました。現在は펀드投資や雇用創出経路が主流です。

これらのプログラムは各国の政策変更により条件が変わります。「2年前に調べた情報」が現在も有効とは限らないため、Henleyのような専門機関の最新レポートや、現地弁護士・税理士への相談を強く推奨します。キプロス永住権と不動産投資|宅建士が35歳移住計画で検証した5観点

Henleyに相談する前に確認すべき前提条件

ヘンリーアンドパートナーズへの相談は有料であり、初回コンサルテーションだけで数十万円単位のコストがかかる場合があります。ただしプログラムの実行コストに比べれば相対的に小さな金額です。問題は「そもそもHenleyに相談する前の段階」で整理すべき事項が多い点です。

具体的には、日本の税務上の居住者要件・出国税の有無・海外送金の規制・相続税上の問題などです。日本国内の税理士や弁護士との連携なしにHenleyへ相談しても、最適解は出てきません。私自身もAFP・宅建士の資格を持っていますが、個別の税務判断は必ず税理士に確認することを徹底しています。専門家への相談を強く推奨します。なお、海外送金・税務のルールは国によって大きく異なります。

相談者に伝えてきた5つの論点――保険代理店出身の視点から

「パスポートの質」と「居住権の質」は別の指標で評価する

大手生命保険会社2年・総合保険代理店3年を経て個人事業主や富裕層の資産相談を多数担当してきた中で、投資移住に関して最も多く聞かれた質問が「どの国が得ですか?」というものでした。これは問いの立て方自体が曖昧なため、私はいつも5つの論点を整理してから話すようにしていました。

  • 論点① 渡航の自由度:Henley Passport Indexが示すビザフリー国数。日本パスポートは既に高水準にあるため、この面での追加価値は限定的です。
  • 論点② 税制メリット:居住地を変えることで所得税・相続税・キャピタルゲイン税の課税ルールが変わる可能性があります。ただし「税金免除」は誤解を生む表現であり、正確には「課税ルールが日本と異なる」という理解が正しいです。
  • 論点③ 資産防衛:政治・経済リスクの分散という意味で、複数国に居住権や資産を持つことは有効な選択肢の一つです。ただし為替リスクは常に存在します。
  • 論点④ ビジネス展開:UAE・シンガポール等は法人税率が低く、インターナショナルなビジネスを展開する上で利便性が高い環境です。私自身も都内法人の次のステップとして検討中です。
  • 論点⑤ 生活の質:最終的に「そこで暮らせるか」は数字では測れません。気候・医療・言語・コミュニティの問題は、レポートではなく実際の滞在経験が判断材料になります。個人差が非常に大きい領域です。

Henleyのレポートを読む際に気をつけるべき利益相反の構造

Henley & Partnersは非常に有用な情報を発信していますが、同時に投資移住プログラムの実行支援で報酬を得るビジネスモデルでもあります。つまり、特定のプログラムを推奨するレポートには、潜在的な利益相反が存在することを念頭に置いて読む必要があります。

私が相談者にいつも伝えるのは「Henleyのレポートは出発点として使う」という姿勢です。ポルトガルのゴールデンビザが2023年に大幅変更された際も、Henleyのレポートは一定のバイアスがかかっていると感じる内容もありました。複数のソース、現地弁護士の意見、日本側の税理士の見解を組み合わせて判断することが重要です。ドバイ2026年最新動向|宅建士が移住計画で精査した7論点

ドバイ移住計画での活用法とまとめ――2030年を目標に動く私の現在地

私がHenleyを活用している具体的な5つの場面

  • UAEゴールデンビザの最新条件確認(200万ディルハム以上の不動産購入要件の変更を定点観測)
  • パスポート指数の四半期アップデートで「日本パスポートの相対的価値変化」を確認
  • ドバイ・フリーゾーンでの法人設立コストと居住権取得の連動性チェック
  • 相談者へのプレゼン資料作成時のデータソースとして引用(出所明記を徹底)
  • アジア圏への海外移住計画の優先順位付け(フィリピン・タイ・UAEの比較検討)

これらはあくまでも「情報収集と仮説検証」のフェーズです。実際の申請・法人設立・不動産購入については、現地専門家への相談なしに動くべきではありません。専門家への相談を推奨します。また、海外の税務・送金ルールは国によって異なり、制度は頻繁に変わります。

「Henley とは何か」を一言で言い換えるなら、投資移住の地図を提供する会社です

Henley & Partnersとは、投資移住・市民権・居住権の取得を支援する英系コンサルティング会社であり、パスポート指数の発行元としても広く知られています。その情報は有用ですが、あくまでも「地図」であり、「目的地に連れて行ってくれる会社」ではありません。地図を読み解く力と、各国の法律・税務を理解した専門家チームを組み合わせることが、投資移住を成功に近づける構造です。

私はAFP・宅建士としてフィリピンとハワイの不動産を実際に保有しながら、都内でインバウンド民泊事業を運営し、2030年前後のドバイ移住を計画しています。その視点から言えば、Henleyは「使い方を知っている人にとって価値が高い」情報ソースです。使い方を知らないまま申し込むのではなく、まず自分の目的・資産規模・税務状況を整理してから活用することが合理的な順序です。

ドバイへの法人設立・海外移住のステップを具体的に進めたい方には、専門サポートの活用が選択肢の一つになります。

ドバイ移住・海外法人設立サポート GVA法人登記

筆者:Christopher/AFP・宅地建物取引士。フィリピン・ハワイで実物不動産を所有し、現役の宅建士として国内外の不動産・資産形成を実務視点で解説。大手生命保険会社2年、総合保険代理店3年を経て、現在は都内法人を経営・インバウンド民泊事業を運営中。

【免責事項】
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資・税務・法務行為を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の情報に基づきますが、最新情報や個別具体的な判断については、各分野の専門家(税理士・弁護士・宅建士・FP等)または公的機関にご相談ください。

【執筆・監修】
Christopher(AFP / 宅建士 / TLC)- 金融・不動産・法人実務の実体験ベースで執筆

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