AFP・宅建士として資産相談に関わってきた私が、2030年を目標に本格的なドバイ移住計画を動かし始めた時、まず壁にぶつかったのが「Henley初心者向けの日本語情報が少ない」という現実でした。パスポートランキングから投資移住プログラムまで、ヘンリーパスポートインデックスを正しく読めるかどうかが、ゴールデンビザ戦略の出発点になります。この記事では、私が実際に調べた5つの要点を実務視点でまとめます。
Henleyとは何か|Henley初心者が最初に押さえる基礎知識
Henley & Partnersはどんな会社か
Henley & Partners(ヘンリー・アンド・パートナーズ)は、1997年にスイスで設立された国際的なレジデンシー・市民権コンサルティングファームです。投資移住の分野では世界的に認知されており、各国政府と連携してゴールデンビザや市民権プログラムの設計・運営に関与してきた実績があります。
同社が毎年公表しているのが「ヘンリーパスポートインデックス」です。世界199のパスポートについて、ビザなしまたはアライバルビザで入国できる国・地域の数をスコアとしてランキング化しています。国際航空運送協会(IATA)のデータを基礎としており、データの信頼性は比較的高いと評価されています。
私がドバイ移住計画を進める中でこの会社を知ったのは、UAEのゴールデンビザ取得を検討し始めた2023年のことです。投資移住に関心を持つクライアントからの相談を受けていた保険代理店時代にも名前は耳にしていましたが、自分自身が当事者として調べ直した時、その情報量の多さに改めて驚きました。
ヘンリーパスポートインデックスと他のランキングとの違い
パスポートの「強さ」を測るランキングは複数存在します。代表的なものとして、Henleyの他にArton Capital社の「パスポートインデックス」、そしてNomad Capitalistが提供するランキングがあります。これらは評価軸が異なるため、同じ国でも順位が変わることがあります。
ヘンリーパスポートインデックスが他と異なる点は、「ビザなし渡航先の数」という単一指標に絞っている点です。生活の質や税制、居住の自由度などを複合的に評価するランキングではありません。つまりパスポートの「移動の自由度」だけを測る指標と理解するのが正確です。
Henley初心者がよく陥る誤解は、このランキングを「その国に住むメリット」の指標と混同することです。ドバイ移住を検討している私自身、最初は「UAEのパスポートランキングが高ければUAE国籍が有利」という思い込みがありました。しかし実際には、日本パスポートの強さを活かしつつ、UAE長期在留権(ゴールデンビザ)を取得するという組み合わせが現実的な選択肢であると気づきました。
私がドバイ移住計画で直面した調査の現実
フィリピン物件購入時との情報格差を感じた理由
私はフィリピン・オルティガスエリアでプレセールのコンドミニアムを所有しています。購入を決めた当時、現地デベロッパーとの交渉から日本の税務処理まで、ほぼ独力で情報収集を行いました。フィリピンの場合、日本人投資家向けのコミュニティや日本語情報がある程度整備されていたため、物件価格帯(当時のレートで1,000万〜2,000万円台のプレセール物件が多く流通していました)や外国人所有ルール(コンドミニアムは外国人が区分所有可能、土地は不可)などの基本情報を比較的スムーズに収集できました。
一方でドバイを調べ始めた時、UAEの投資移住制度に関する日本語の一次情報は著しく少ないと感じました。英語の公式資料やHenley & PartnersのWebサイトを直接読み込む必要があり、ここでヘンリーパスポートインデックスの読み方を正確に把握しておく重要性を痛感しました。海外不動産は日本の宅建業法の適用対象外であるため、日本国内の不動産取引と同じ感覚で動くと情報ギャップに足をすくわれます。この点はAFP・宅建士として強調しておきたいポイントです。
保険代理店時代の富裕層相談で見えたパスポート戦略の実態
総合保険代理店に在籍していた3年間、個人事業主や資産1億円超の富裕層クライアントの相談を多数担当しました。その中で「セカンドパスポート取得を検討している」という話題が出ることは珍しくありませんでした。
多くのクライアントが口にしていたのは「万が一の時の出口戦略」という表現です。具体的には、地政学リスクへの備え、相続税対策における資産の国際分散、そして将来的な居住選択肢の拡大が主な動機でした。ただし実際にセカンドパスポートや長期在留ビザの取得まで踏み切った方は少数で、多くは情報収集段階で止まっていました。その理由として「どこから手をつければいいか分からない」という声が非常に多かったことを記憶しています。
Henley初心者が増えている背景には、こうした「移住・海外在留への関心は高いが入口が分からない」という層の存在があります。ヘンリーパスポートインデックスを起点に整理することで、投資移住の全体像が見えてくると私は考えています。
パスポートランキングの正しい読み方と投資移住への接続
2024〜2025年のランキングトレンドと日本の位置づけ
2024年のヘンリーパスポートインデックスでは、フランス・ドイツ・スペイン・イタリアなどのEU主要国パスポートが上位に並び、193カ国・地域へのビザなし渡航を誇っています。日本のパスポートも193前後のスコアを維持しており、長年にわたり上位グループに属しています。
UAEのパスポートは2010年代から急上昇を続けており、2024年時点で180以上の渡航先にビザなしでアクセス可能なレベルに達しています。これはUAE政府が積極的に二国間ビザ協定を締結し続けた結果であり、ゴールデンビザ取得者がUAE国籍を取得した場合(通常は30年以上の在留が要件)の話とは区別する必要があります。
パスポートランキングは毎年更新されるため、「今のスコア」を最終判断の根拠にするのは危険です。投資移住を検討する際は、ランキングの推移トレンドと各国の外交政策を複合的に見ることが求められます。キプロス永住権と不動産投資|宅建士が35歳移住計画で検証した5観点
ゴールデンビザとパスポートランキングは別物という整理
ゴールデンビザとはパスポートではなく、特定国への「長期在留権」を投資によって取得する制度です。UAEのゴールデンビザは2019年に導入され、不動産投資(200万AED以上、日本円換算で約7,500万〜8,000万円規模)や事業設立などの要件を満たすことで5年または10年の在留許可が得られます。
重要なのは、ゴールデンビザを取得してもUAEのパスポートは得られないという点です。在留権と市民権・パスポートは法的に全く別のステータスです。ドバイ移住を計画している私が目指しているのも、まずはゴールデンビザによる長期在留権の取得であり、UAEパスポートの取得ではありません。この区別をHenley初心者の段階で正確に理解しておくことが、後の混乱を防ぎます。
なお海外への資産移転や送金には為替リスクが伴います。また各国の税務ルールは日本と異なるため、移住実行前には必ず税理士や国際税務の専門家への相談を強く推奨します。
私が調べた5つの要点|Henley初心者が最初に確認すべき判断軸
要点①〜③:制度・コスト・税務の3軸
要点①:対象プログラムの法的根拠を確認する
投資移住プログラムは、国内法の改正によって条件が変わることがあります。UAEのゴールデンビザも2022年に改正があり、不動産投資額の下限が引き上げられました。Henley & Partnersの情報は有用ですが、最終確認は必ずUAE連邦政府やドバイ政府の公式ページで行うことが必要です。
要点②:投資額と維持コストを分けて考える
ドバイの不動産を使ったゴールデンビザ取得の場合、物件購入費用(200万AED以上)に加えて、申請手数料・更新手数料・現地管理費が継続的に発生します。フィリピンのプレセール物件購入時も同様でしたが、「取得時コスト」と「保有コスト」を別々に試算しないと資金計画が狂います。
要点③:日本の税務上の扱いを事前に把握する
日本人が海外に長期滞在・移住する場合、日本の非居住者要件を満たすかどうかが税務上の分岐点になります。住民票・国内居住日数・生活の本拠がどこにあるかによって、課税関係が大きく変わります。この領域は税理士への相談なしに動くことはお勧めできません。国によって課税ルールが日本と異なるため、個別の専門家確認が不可欠です。
要点④〜⑤:情報ソースと出口戦略の2軸
要点④:情報ソースの一次・二次を区別する
「ゴールデンビザ取得が簡単」「費用はXX万円で済む」といった情報がSNSや個人ブログに溢れています。私がドバイ移住を調べる中で気づいたのは、こうした情報の多くが不動産販売・移住コンサルの営業情報であるという点です。Henley & Partnersの公式レポートやUAE政府の公示情報を一次情報として手元に置き、それと照合する習慣が必要です。ドバイ2026年最新動向|宅建士が移住計画で精査した7論点
要点⑤:出口戦略を最初に設計する
海外不動産・投資移住には「入口」だけでなく「出口」が存在します。ドバイの不動産を売却してゴールデンビザを維持できなくなった場合の対応、日本への帰国時の資産売却と税務処理など、取得前から出口シナリオを複数用意しておくことが実務上不可欠です。私がフィリピンのプレセール物件を購入した際も、将来の売却・賃貸運用の両シナリオを購入前に書き出し、AFPとしての知識を使ってキャッシュフローを試算しました。
投資成果には個人差があります。上記の5要点はあくまでも情報収集・検討の軸であり、特定の投資行動を推奨するものではありません。実行前には必ず専門家への相談を行ってください。
まとめ|Henley初心者が次に取るべき一歩とCTA
この記事で押さえた5要点の整理
- Henley & Partnersはビザなし渡航先数を指標化する「ヘンリーパスポートインデックス」の提供会社であり、投資移住コンサルティングも行っている
- パスポートランキングとゴールデンビザ(長期在留権)は法的に別物であり、混同しないことが出発点
- ドバイのゴールデンビザ取得には200万AED以上の不動産投資が1つの要件であり、取得コストと維持コストを分けて試算することが重要
- 日本の税務(居住者・非居住者の判定)は移住前に必ず税理士に確認する。課税ルールは日本と現地で異なる
- 情報ソースの一次・二次を区別し、出口戦略を最初に設計することが失敗回避につながる
ドバイ移住・海外法人設立を検討しているなら
私自身、2030年に向けてドバイへの移住計画を具体化しているプロセスの中で、現地での法人設立や在留資格の手続きをどこに依頼するかを継続的に調査しています。日本語対応で海外法人設立をサポートするサービスを活用することは、手続きの煩雑さを大きく軽減する選択肢の一つです。
特に、法人設立と移住手続きをまとめて相談できる窓口を持っておくことは、情報収集の効率という観点から検討する価値があります。AFP・宅建士として言えることは、「専門家への相談コストは、後の手戻りコストより安い」という事実です。
ドバイ移住や海外法人設立に関心があるHenley初心者の方は、まず一度、専門サービスへの無料相談から動いてみることをお勧めします。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資・税務・法務行為を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の情報に基づきますが、最新情報や個別具体的な判断については、各分野の専門家(税理士・弁護士・宅建士・FP等)または公的機関にご相談ください。
【執筆・監修】
Christopher(AFP / 宅建士 / TLC)- 金融・不動産・法人実務の実体験ベースで執筆
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